KumiFont Column
失敗しないWebサイトのフォント組み合わせ7パターン
見出しと本文のフォントペアリングで悩んだら、まずこの7パターンを試してください。それぞれの向き不向きを実例で解説します。
フォントペアリングの基本原則
フォントの組み合わせには絶対的な正解はありませんが、失敗しにくい原則は存在します。それは「コントラストを作る」「ファミリーで揃えすぎない」「役割を明確に分ける」の3点です。コントラストとは、見出しと本文で太さ、書体分類(Serif/Sans)、サイズのいずれか(理想は複数)に明確な差をつけることです。役割を分けるとは、見出しは「目を引く」、本文は「読ませる」という機能で発想することです。
以下に紹介する7パターンは、実務で実績のある組み合わせを「サイトの性格別」に並べたものです。すべてGoogle Fontsの日本語フォントで構成しているので、KumiFontでそのままシミュレートできます。
パターン1:Noto Serif JP × Noto Sans JP(王道メディア)
見出しに明朝、本文にゴシックという最も汎用性の高い組み合わせです。コラムサイト、企業ブログ、オウンドメディアなど、文字情報がメインのコンテンツに最適です。見出しのSerifが知性と格を演出し、本文のSansが長文の可読性を担保します。迷ったらまずこれから始めてOKです。
パターン2:Zen Kaku Gothic New × Noto Sans JP(コーポレート)
Zen Kaku Gothic Newはモダンで端正なゴシックで、見出しに使うと近未来的かつ信頼感のある雰囲気が出ます。本文をNoto Sans JPに揃えることで、トーンを統一しつつ太さで階層を作れます。テック企業、SaaS、コンサルティング会社のコーポレートサイトに合います。
パターン3:Shippori Mincho × Sawarabi Gothic(伝統と日常)
Shippori Minchoは古典的で格調高い明朝、Sawarabi Gothicは柔らかく親しみやすいゴシックです。「伝統的だが堅苦しくない」というニュアンスを出したい和食店、旅館、伝統工芸のECサイト、地方自治体の観光ページに向きます。見出しの格を保ちつつ、本文で距離感を縮められます。
パターン4:Kaisei Opti × Noto Sans JP(エディトリアル)
Kaisei Optiは楷書をベースにした手書き感のある明朝で、見出しに使うと一気に「読み物」感が増します。本文をNoto Sans JPで処理することで、読みやすさを犠牲にせず文学的な雰囲気を作れます。書籍紹介サイト、エッセイブログ、文化系メディアにぴったりです。
パターン5:M PLUS 1p × M PLUS 1p(ファミリー統一)
M PLUS 1pだけで見出しと本文を組み、太さで階層を作るパターンです。見出しを700〜900、本文を400で組むと、丸みのある親しみやすい統一感のあるサイトになります。子ども向け教育サービス、家族向けのアプリ、コミュニティサイトにおすすめです。
パターン6:Sawarabi Mincho × Sawarabi Gothic(同一作者ペア)
同じ作者・同じ設計思想で作られた明朝とゴシックの組み合わせは、骨格が揃うため自然な調和が生まれます。Sawarabiペアは線の太さが穏やかで、ナチュラル系・オーガニック系のブランド、ライフスタイルメディア、ヨガスタジオのサイトなどに合います。
パターン7:Noto Sans JP × Noto Sans JP(UI特化)
情報量が多く、見出しよりもUIコンポーネント(ボタン、フォーム、テーブル)の比重が高いサイトでは、無理にSerifを混ぜず1ファミリーで完結させたほうが破綻しません。SaaSの管理画面、ダッシュボード、データ可視化ツールなどで採用すべき安全策です。シンプルこそが最大の武器になる場面も多いのです。
まとめ:迷ったら同一作者か役割分担
7パターンを並べてみて気づくのは、「見出しと本文を強くコントラストさせる」か「同一作者でトーンを揃える」のどちらかが、失敗しにくい基本戦略だということです。中途半端に違うフォントを組み合わせると違和感が出ます。本記事のパターンを叩き台にして、KumiFontで自分のプロジェクトに合う1つを見つけてください。